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ベトナム不動産市場:価格下落の終焉と新たな成長期への展望

ベトナムの不動産市場は、個人投資家と企業投資家が借り入れ資金の返済などから売却を進めており、最近は下落傾向にあります。ホーチミンでは、多くのアパートや一戸建て住宅の下落が続いており、最大で10億VND(約600万円)程度の価格下落が見られます。


専門家によると、この下落は主に二つの要因によると言われています。1つは、上昇する利子率とともに、個人投資家が資金不足に陥っていること。もう1つは、企業投資家が借金の整理や清算を求められていることです。これらの投資家がバランスシートの整理を完了すれば、価格の下落は早晩止まるとの考えが主流ですが、問題はそう簡単ではありません。不動産価格の下落がいつ終わるかは、経済成長の安定、不動産市場の回復、市場を支える法律など、様々なマクロ経済の要素に左右されます。このため、一部の専門家は、市場が本格的な回復を見せるのは、2024年中頃以降と予想しています。


町中にそびえるマンションの群れ
都市部に林立するアパート群

Cushman & Wakefield社のCEO、Trang Bùi氏によれば、ベトナムの不動産市場は流動性の改善とともに価格の下落が収束するとの見解を示しています。ベトナム政府は不動産市場を活性化させるための肯定的な法的改革を行っており、建設業界の問題を解決するためのプロジェクトチームを立ち上げています。こうした試みにより、市場の回復が見込まれると同時に、2024-2026年には外資系大手投資機関がベトナムの不動産市場に参入し、新たな価格上昇のサイクルが始まることが予想されています。

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