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ベトナム不動産:ホーチミンのA級オフィス市場、空室率上昇の兆し - 新規供給の増加と賃料下落が課題に



ベトナム ホーチミン市 商業中心地(1区)

こんにちは!今日はベトナムの経済の中心地、ホーチミン市の不動産市場について取り上げたいと思います。


英国の不動産コンサルティング会社Knight Frankのレポートによると、ホーチミン市のA級オフィス市場は新規供給の増加により空室率が上昇し、年末までには賃料が1m²あたり53USD/月にまで下落する見込みとされています。同報告によれば、空室率は約29%になると予想されています。


この賃料の下落と供給の増加は、今年の第3四半期にThủ Thiêm半島(Thủ Đức市)と第4四半期に市中心部で新たなオフィスビルが完成するためと言われています。Knight Frankのレオ・グエン氏は、「A級オフィスビルの所有者は、2023年下半期に市場に参入する新規供給により数々の課題に直面するだろう」と述べています。


注目すべき新規プロジェクトにはThe Hallmark, The Mett, The Nexusの2つのビルなどがあり、これらのプロジェクトは建設の進行と同時に、オープン前の段階からのテナント獲得に向けた活動を行っています。これらの新規プロジェクトの稼働時には、テナント入居率が15-25%に達すると予測されています。


しかしながら、新規供給の規模と品質により、既存のA級オフィスビルは賃料を下げるプレッシャーに直面しています。レオ・グエン氏によれば、入居率が75%に達した時点で、これらのビルの賃料は最大20%下落する可能性があります。


一方、B級オフィスビルの市場も競争が激化しています。現在の賃料は1m²あたり34.1USD/月で、空室率は前四半期と同様の12.3%ですが、これは前年同期比で4.1ポイントの増加となっています。レオ・グエン氏は、空室率が2023年末には14%に上昇し、賃料が1m²あたり28.5USD/月に下落すると予想しています。


この状況に対応するため、B級オフィスビルの所有者は、サービスの改善やアップグレード、賃料の値下げ、あるいはその両方を検討する必要がありそうです。これからのオフィス市場の動向に注目していきましょう!

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